多汗症だと1度診断された方は、様々な症状に合わせた治療を行うと思います。
始めは内服薬を飲んだり、体質改善を試みたり、と言うパターンが多いでしょう。
しかし、年齢と共に、学校や社会に出るような年齢になると、その治療法だけでは満足出来ない、納得できないと言う状況になる事もあります。
そうなると手術を考えるようになると思いますが、手術は誰でも受ける事が可能なのでしょうか。
手術を受けられないと言うケースはあるのでしょうか
多汗症の症状で悩んでいる時に、手術をしたいと思っていても医師の判断によっては手術を受ける事が出来ないケースがあります。
と言うのは、既に特定の病歴があったり、持病を持っている方、糖尿病や高血圧の症状がある場合等は、手術が難しくなる事があるようです。
こればかりは医師の判断によるところなので、素人には判断出来かねますが、万一、手術をする事が出来ない場合には、諦める事も必要になる事があります。
妊婦さんも手術は出来ないのでしょうか
基本的に手術をする際には麻酔を使用します。
局所麻酔であっても、全身麻酔であっても、妊娠中は麻酔をする事を避ける事が一般的です。
例えば、歯の治療をする場合でも、麻酔をするような治療を避ける傾向があるように、妊娠中は胎児の健康を1番に考える事が優先となるので、大抵の場合は手術も受けられない事が多いようなのです。
どうしても手術をしたい場合はどうしたら良いのでしょうか
リスクのある体である為に手術を受けられないと医師が判断した場合でも、どうしても手術をして多汗症を治したい場合には、他のクリニックを探すより他ありません。
数件回ってもどこでも手術の許可が下りない場合は諦める事も必要です。
本格的に多汗症治療をしようと考えるなら、病院での手術を考える必要があります。しかし、いきなり病院に行って、何をするか分からないまま行くというのも怖いものです。そんな不安を解消するためにも、まずは、その多汗症を治療する手術には一体どんなものがあるのか、その特徴などを知っておきましょう。
交感神経の切除
交感神経の切除は、多汗症の手術で効果はしっかり出るとされているものです。脳からの信号が送られるその途中の交感神経を切ってしまうということなので、汗はほとんど出なくなります。効果はそれだけ期待できるのですが、逆に言えば手が乾燥してしまったり、手の熱を放出しづらくなってしまったり。ほかには、手以外の部位から汗が出るようになってしまうということもあります。そのほかの部位からの発汗は、ほとんどの人に起こってしまうとされているので、その点でも覚悟が必要な手術です。
超音波手術という方法もある
超音波手術は、名前の通り超音波を利用して汗腺を切除するという方法です。交感神経の切除との違いは、汗腺自体を取り除くということにあります。ただこちらも効果の強い治療とされています。ただし、こちらも交感神経の切除と同じで、ほかの部位から発汗してしまう可能性があるので、その点でも注意が必要です。
手術による治療は、きちんとデメリットも把握したうえで選ぶ必要があります。手の汗など一カ所がとまっても、顔に出てきてしまってもっと大変になってしまうということがあるかもしれません。そういったデメリットも知ったうえで、きちんと自分に合った方法を選ぶ必要があります。急いで治そうと思うと手術を考えてしまいがちですが、一度すると戻せないことだからこそ、よく考えて選択する必要があります。